NHKの情報番組「あさイチ」や池上彰さんの番組ででも紹介された話題の「美肌菌」。
この「美肌菌」とは何かについて詳細に説明します。
皮膚常在菌とは
ヒトの皮膚には、様々な細菌が生息しています。これらの細菌は「皮膚常在菌」と呼ばれています。
ヒトの皮膚上の1cmx1cm四方には、1000個~100万個以上の皮膚常在菌が住み着いていると言われています。
皮膚の場所が変われば、皮膚常在菌の種類と量が異なってきます。さらに、ヒトの年齢や健康状態によっても、皮膚常在菌の生育状況に影響を与えると言われています。
“菌”と言えば悪いイメージをされる方がいますが、
その常在菌の中には有益な成分を産生し、皮膚の健康に寄与する”善玉菌”が存在するのです。
その善玉菌が「美肌菌」です。
美肌菌とは
美肌菌は学術的には「表皮ブドウ球菌」のことで、正式名称は「Staphylococcus epidermidis (スタフィロコッカス )」と呼ばれています。
表皮ブドウ球菌は、電子顕微鏡で見ると、葡萄が連なっているように見えるため、”ブドウ球菌”という名前が付けられています。
美肌菌 = 表皮ブドウ球菌 = 善玉菌
美肌菌は皮膚の上で汗や皮脂を食べ、保湿成分であるグリセリンや肌の栄養となる有機酸を排泄します。グリセリンはご存知のとおり肌の潤いを保つ働きのある保湿成分なのです。
<まとめ>
- 美肌菌は皮膚常在菌の一種であり、別名表皮ブドウ球菌とも言う。
- 美肌菌は、肌に潤いを与え、肌に栄養素を提供し、悪玉菌を退治してくれるとても良い菌である。
- 美肌菌を増やすことこそが、肌の調子を整え、肌トラブル改善の近道である。